黄金の鍵

遡りつつ飽きるまで、観劇記録と思いつき

ピンク色の存在証明

ルパパトが終わりました。

世間一般ではまあスーパー戦隊シリーズは2月の放送終了で終わることになりますが、おたくにとっては4月まで、今年はVシネもあったので5月まで延長戦でおたくができました。ずっと割とスーパー戦隊仮面ライダーな感じのニチアサおたくだったので、戦隊はFLT長いし拘束時間長くなってすぐ次の仕事に移れないからしんどいな〜なんて横目に見ていましたが、いざ当事者となるとその長さが逆にありがたくて、知名度ブーストかかってるうちにどんどんどんどん次の仕事に早く出てほしいという気持ちを必死に押し殺していました。でも思ったより並行して仕事してるんですね。当事者になって初めて知りました。

 

隙あらば自分語り失礼しますが、私はおジャ魔女どれみよりウルトラマンプリキュアより仮面ライダーセーラームーンよりスーパー戦隊という幼少期からの筋金入りの特撮おたくでした。幼稚園カバンもウルトラマン柄で、シルバニアファミリーでなくウルトラマンの指人形で育ったために情緒がありません(?)。そんな趣味で、おまけに幼少期からそこそこ身長もあって、妙にませていたかわいくない子供だったので、いつしか自分で自分にピンク色を選ぶことを敬遠させていました。そして積もり積もったそれはピンク色コンプレックス、ひいてはかわいいコンプレックスへと立派に進化してしまいました。

KERAに出会ったり、肯定してくれる人ができたりと、年が経つにつれて少しずつかわいいものに対する屈折した気持ちは解消されつつありましたが、どれだけかわいい服を買えるようになってもカラーバリエーションとしてピンクの存在は端から無視することはなくなりませんでした。パトレン3号に出会うまでは。

 

例年通り新シリーズも視聴するか、とルパパトの情報をチェックし始めた頃は、ガワの格好良さから快盗を応援することになるかな、と思っていました。しかし、放送が始まってからは、キャラが魅力的に思えていつの間にか警察を応援するようになりました。その中でも男勝りでサバサバした性格ながらも、ぬいぐるみなどの可愛いものを好むパトレン3号/明神つかさに、特に惚れ込むようになりました。キャストがtwitterでスイングガチャチャレンジしていた動画が可愛くて、試しに引いてみたガチャで一発で3号を引き当てたことも背中を押しました (単純)。

つかさ先輩はとにかく同性でも惚れてしまうくらい格好良くて、それでいて可愛らしい一面もあって、その全てが魅力的でした。その在り方は前述のように自分にはそぐわないからと決めつけてしまっていた私にとってはすごく眩しくて、憧れでした。

 

特撮恒例夏映画のシーズンは、全国舞台挨拶周りがあります。普段テレビの向こう側にしか存在しないキャラクター、そしてキャストたちをこの目で直接見られる機会ですので、勿論チケットを取りましたが、ある問題に直面しました。着る服問題です。

普段テニミュ2.5次元ジャンルに身を置いているので、現場に行く時はカラーギャングになりがちでした。しかし、少年漫画系の舞台化が多いジャンルかつ、推しが演じたキャラクターのイメージカラーがピンクだったことが無かったため、ピンクを身につけたことは一度もなく、勿論服も一着も持っていませんでした。

世の中の所謂量産型おたくの子達はなんであんなにいとも容易くピンクを身に纏えるんだろうか*1、こんなそこそこでかくてかわいくもない女がピンクを着て迫害されないだろうかとか散々悩みましたが、結局は自己顕示欲の塊でもあるのでピンクを着て推しアピールする道を選びました。本当に単細胞。

そうして初めて自分の意思で着ることを決めたピンク色の服は、今思えば遠目からでは白に見間違えてしまうくらいの薄いピンク色でしたが、それでも袖を通すまでにはかなり躊躇いました。結局、ピンクを着て外出しても誰からも迫害されないし、誰も私が何色の服を着ても気にしていないし、本当にただの思い過ごしで杞憂で自意識過剰でした。ピンクを着ることって、こんなに難しくないことだったんだって2●年間生きてきてようやく気付きました。遅。

 

素面第4弾、第5弾にもピンクを身につけて足を運ぶことができ、鞄の中身や小物にも次第にピンクが増えていきました。そんな中でひとつだけどうしても叶えたいことがありました。それは、FLTでピンク色のワンピースを着ることでした。これができた時、自分の中のかわいいコンプレックスとピンク色コンプレックスを少しでも消滅させられるのではと気付いたその日から、とにかく服を探しまくりました。まあでもこれがびっくりするほど無かった。ちょうど流行りがラベンダーとくすみ色で理想のピンクに全くもって出会えませんでした。めちゃくちゃ時間がかかった挙句、結局譲ってもらったピンクのシャツワンピースを着ることにしました (身バレ)。あのピンク色コンプレックスで一時期かわいいコンプレックスを拗らせてスカートすら履けなかった自分が、全身ピンクになるしかも丈の短いワンピースを着る。1年前の自分に言っても多分信じてくれなかったと思います。

 

そしてFLTでは無事にピンクを着て、推しおねえさん*2がつかさ先輩から卒業するところを見届けることができました。感無量でした。べしょべしょになりました。でも変なタイミングで掛け声出す大友は滅んでほしい。

その後のVシネクスト・ルパパトキュウのイベントでも、背中を押してくれた友人のお蔭もあり、ピンクを着ることができました。最後の最後までピンクで駆け抜けられました。

 

素面も全然チケ取れなかったし、ギャラクシー賞を受賞したり、初のVS戦隊だったり、色々なことがあった戦隊で、色々なことがあった1年間と少しですが、ルパパトのお蔭でお祭りみたいに楽しく生きられたなあと振り返って思います。ルパパトを通じて知り合えた人もたくさんいるし、できた思い出もたくさんあります。とにかく楽しかったな。

 

ルパパトにかかわったすべてのひとに感謝です。1年間+α本当にありがとうございました!いつまでも大好きです!10years待ってます!ていうか普通にスピンオフ期待してますノエルさんをアルセーヌに会わせてあげてくださいあと国際警察に快盗チェンジさせてくださいフランスロケ待ってます!

 

これで私がルパパトのおたくであったことの自己満足存在証明記録は終わりです。

改めて、つかさ先輩、そしてかずささん。はじめは推しの色だからという免罪符を、そして最終的には胸を張って、ピンク色を着る勇気を与えてくれてありがとうございました。私の好きな色はたくさんあるけれど、ピンクもそのうちのひとつになりました。大好きな人の色だからです。本当にありがとうございました!

 

 

で、最後にちょっとだけ。

FLT大阪の前に推しおねえさんの写真集お渡し会がありました(みなさん買ってください)。ここでもピンク着ていたんですが、向こうからピンクだ!って気付いてもらえてもうその場で死ぬんじゃないかってくらい嬉しかったです。貴女のお蔭でピンク着られるようになりましたって伝えたら、じゃあ一緒にピンク着ようね!って言ってもらえたので、私はこれからもピンクを着ます。ありがとう。

 

 

*1:量産型おたくのことは大好きです みんなめちゃくちゃ可愛い 可愛くあろうとする女の子の存在自体が可愛い

*2:中の人のことを個人的にこう呼んでます