黄金の鍵

遡りつつ飽きるまで、観劇記録と思いつき

虚無より愛を込めて

今週のお題「あの人へラブレター」

 

ちょうど良いお題だったので、今しか無いと思ってこの記事を書くことに決めました。

前の投稿はもう4年も前だし文体が違いすぎて鳥肌が立つし下げたくて仕方ないし、メサイアについても書こうと思っていたしと、やることがたくさんあるのですが、今書かないと多分この先もうまく言語化できない気がするので、自己満足ですがあの人へと言葉を綴ろうかと思います。

 

記事タイトルはこちらより引用しました。

 

The Indifference Engine (ハヤカワ文庫JA)

The Indifference Engine (ハヤカワ文庫JA)

 

 

 

 

千石清純様

わたしがあなたを好きになったのは確か4年前で、初めてこの目で見たのは2年前の5月で、遠くからだったけれど笑顔も声も何もかもきらきらして見えました。本当はあなたが試合している姿を、あなたをテニスの王子様たらしめているところの、テニスをしている姿を観に行きたかったけれど、どうしても自分のことが忙しくて、泣きながら見送ったことがずっとずっと心残りでした。初めて見るあなたが夢の世界の姿でいいのかなとも思ったけれど、そんな不安をかき消すように輝いているあなたに向かってひたすらに緑のペンライトを振った時間は、今でも昨日のことのように思い出せます。

 

夏の氷帝公演では、深読みオタクなので自分がかつて合宿を共に過ごした選手が極限状態で試合をしているS1ではどんな顔をしているんだろう、と思ってずっと千石さんのことを見ていました。日によって少しずつ表情に見える色が違うような気がして、千石さんって人間だし生きているんだな、と当たり前のことを再確認していました。

今までずっといわゆる茶の間だったわたしにしてはそこそこの回数劇場に足を運びましたが、とうとう大千秋楽のライビュ以外ではDYBのコールを聞けなかったのも、今となってはひとつの思い出です。楽なら絶対やるよね!と思い地方楽を取ったこともあったけれど、そんなことはなかった。

 

2017年の冬には、初めてチョコレートを贈りました。伝票の控えがなんだか蔑ろにできなくて、ずっと財布にとってありました。そしたらその夏、サマバレがあって、ランクインしてて、素敵なメッセージをもらえて。わたしが千石さんを好きになってからはまだまだ日が浅くて、わたしなんかよりもずっとずっと前から、ずっとずっと大きな愛で千石さんを支え続けてきてくれたお姉様たちがたくさんいたからこそということはよくよく理解していたけれど、それでも1/1899になれたことがとても幸せでした。

 

この年の5月、山吹のみんながまた8人揃って同じユニフォームを着て舞台に立つという、夢のようなひとときを一緒に過ごせたのも、ひとつの思い出です。腑に落ちないこともあったけれど、亜久津がいることが何よりも嬉しくて仕方が無いというような千石さんの笑顔を見ていたら、こんな夢も悪くないな、なんて。この時、千石さんを演じたもりたくんのパンフレットのコメントがあまりにも良くて、遠征先の友人の家で号泣したこともありました。山吹公演の円盤に収録されている大楽後のコメントで、1人だけ山吹勝ってたよね!?という輪に参加しないで静かに笑っていたり、SNSで千石さんのことを大切にしているところが垣間見えたりする、もりたくんの千石さんへの姿勢が大好きだったのですが、このコメントを経て大好きが狂おしいほど好きに変わるくらい衝撃的でした。こんなに真剣に向き合ってもらえる千石さんは幸せだし、そんな風に愛を持って演じられた千石さんを見られる/会えるわたしはもっと幸せだな、と勝手ながら思っています。その後更新されたテニモの記事*1も一言一言がすごく沁みて、もりたくんが千石さんで良かったなと心底感じました。

 

そして、2018年の2月。バレンタイン・キッスが発売されましたね。去年の名前4文字でもうこれは千石さんだろういや千石さんしかいない!と思っていたにも関わらず越智先輩だったショックが忘れられなかったので、発表された時はしばらく何も手につかなかったです。直接お礼するってこういうことだったんですね……!ちょうどテニラビがリリースされて初めてのバレンタインだったので、タイミング良くものすごくフィーチャーされたのは、千石さんのラッキーのなせるワザだったのでしょうか。トークパートでもちゃんと女の子に触れてくれる千石さん、1ミリもぶれていなくて最高でした。

 

そしてつい先日。また夢の世界で千石さんに会うことができました。こんなにも早く、またわたしの生きる世界と千石さんが生きる世界とが、テニミュを介して交わる日がくるとは思ってもいませんでした。久しぶりに見た3度目の夢の世界の千石さんは、初めて見た時と変わらずきらきらしていたけれど、あの時よりも一回りもふた回りも頼もしくて明るくて眩しく見えました。山吹みんなの思いを背負っていたからでしょうか。「会いたかったよ」という言葉に「わたしも!」と叫んだ声は少しでも届いていたでしょうか。”ザ・レギュラー”でモニター越しに射抜かれた時には、膝から崩れ落ちないようにするのが精一杯でした。セイヤーで楽しそうに跳ねまわったり他のキャラクターに絡みに行ったりしているのを見ていると、こちらまでつられてつい笑顔になっていました。楽しそうにしている千石さんを見られたことが、わたしにとっての幸せでした。客降りの時に一度だけ近くまで来たけれど、こちらへ上がってくることはなく、結局その後はあなたの背中を目で追うだけになりました。贅沢なことを言うと少しだけ苦しかったけれど、届きそうで届かないところにいる千石さんが、わたしにとっての千石さんなんだなとその時なんとなく悟りました。

ドリライが終わって、またわたしの生きる世界と千石さんの生きる世界は別の方向へと進み始めましたが、いつかどこかで必ず交わる日がくると信じています。その時は8人揃った山吹のみんなと笑いあう千石さんに会えたら、尚更嬉しいです、なんて。

そして、もう何度目かもわからないくらい言っていますが、もりたくんが千石さんで本当に本当に良かったです。千石さんを生きてくれてありがとうございました。

 

長々と2次元と3次元と織り交ぜて書いてしまいましたが、自分の中ではなんとか一区切りつけられたと思います。一方的でごめんなさい。

わたしが生きている世界は虚無だけれど、千石さんに触れているとその時は確かな存在を感じられます。近くて遠いあなたに、この手紙が届くことを祈ります。

最後になりましたが、U-17日本代表入りおめでとうございます。千石さんの実力も運も、きちんと評価されて発揮できるような、世界を相手にした千石さんらしい、千石さんのテニスが見られる日を心待ちにしております。

千石さんと、千石さんにまつわるすべての人に、いつまでも幸運の女神が微笑み続けますように。

 

虚無より愛を込めて らそより

 

 

*1:テニモにそれまで入会していなかったのですがtwitterで記事タイトルが公開された直後に入会を決めました